根津の木造共同住宅

東京の下町の中でも昭和の面影が色濃く残る根津。古い木造の住宅を利用したレトロなカフェや雑貨屋などが点在する懐かしい街並みが残る。その様な下町情緒漂う雰囲気に馴染むよう計画した。

防火地域の3階建は本来であれば鉄筋コンクリート造や鉄骨造となるが、法改正により木造でも可能となり我々の初となる耐火木造の事例となった。

根津の木造共同住宅(東京都文京区)/設計:井田晋介

1階の道路側には雑貨屋が入るテナントがある。2階3階部分のバルコニー手摺には木格子を採用し街並みに配慮した。

耐火木造は防火被覆が多く荷重もその分増えてきてしまう。その条件で耐震等級3確保や避難通路上のキャンチレバーなどを実現するためにSE構法を採用した。


建物中央にあるエントランスドア。ステンレスで制作し郵便受けと一体にした。



スチール製の共用階段。防犯性を考慮し外部に面する開口には木製の格子をはめ込んだ。格子のスリットと階段の隙間から外の光が差し込まれる。


所  在:東京都文京区

用  途:店舗併用共同住宅

工  法:SE構法 3階建(耐火木造)

竣工年月:2014年3月

敷地面積:142.31㎡

延床面積:260.14㎡

撮  影:後藤 徹雄

カサボン住環境設計

デザイン・快適性・省エネ・耐震性能をバランス良く組み合わせる設計事務所

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