暮らしを読む

自分でどうにかすることのできない敷地の条件を読み取ったら、次は住み手の暮らしを読み取ります。暮らしとは何かと改めて思うと、それは家の中で家族がそれぞれに行なういろんな行為の集まりでしょう。ですから間取りを計画するときは、行為を見つめることから始めます。決して名前を付けた部屋を並べることから始めてはいけません。なぜなら殆どの行為は、ひとつの部屋の中に収まるものではなく、複数の部屋にまたがって行なわれるからです。この敷地のどの辺りで、どんな行為が行なわれるのか。個々に行なわれるもの、他者との接点をもって行なわれるもの、時間、季節、多くの状況をシミュレーションして、どんな行為もこの家のどこかで出来るように頭を捻れば、自然とより暮らしにフィットした間取りへと近づいてゆきます。同時に、5年後、10年後、20年後の住み手の変化を想像することも忘れないでください。
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